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甲本てん

戦後教育からの脱却

大学法学部卒業後、サラリーマンを経てライティング・WEB関連会社を設立。
法律的な観点から東京裁判の矛盾を検証したことをきっかっけに、正しい歴史認識を普及する活動をスタート。
戦後教育・戦後レジームから脱却し、真の日本を取り戻すことを目指す。

銀行の仕組み②~銀行のシステム~

前回、銀行というのは、皆さんの預金を他人や企業に貸しているのではなく、貸した時点でお金が発生する(ゼロから生まれる)、信用創造で成り立っているビジネスだ、ということをお伝えした。

 

この信じがたい事実を納得して頂く為、今回は、その辺りをもっと細かく解説したいと思う。

よくある銀行の誤解を紐解く

 

多くの人は、“銀行は顧客から預かったお金を誰かに貸している”、と考えているかもしれないが、これは全くの事実誤認だ。

 

では、銀行はどうやってお金を貸しているのか?

 

 

真実はこうだ。

 

顧客預金残高に関係なく、あなたの持っている通帳に、銀行預金○○○万円とデータ(数字)を入力するだけ。

 

以上である。

 

仮に、全顧客の預金残高が1000万円しかない場合でも、信用創造という、ゼロからお金を産み出す仕組み、もっと簡単に言うと、貸した時点で銀行預金が発生する仕組みなので、ローンとして3000万円を貸すということだ。

 

ここを理解できない場合、大抵の人は以下の疑問を持つだろう。

 

“銀行は1000万円しか無いのに、どうやって3000万円を貸すのか?”

 

いやいや、だから、銀行預金で3000万円を貸すのです。

 

 

お金には種類がある

 

上記のような疑問を抱く人は、

・お金(貨幣)は1種類しかない

・銀行は顧客が預けた現金をプールしている

 

と考えてしまっている人だ。

 

恐らく、

 

“銀行員が、顧客の預金をストックしている銀行の金庫からお金を持ってきて、「はい、どうぞ」と貸している”

 

という光景を想像してしまうのだろう。

 

 

ただ、よく考えて欲しい。

 

仮に、あなたが銀行で3000万円の住宅ローンを組んだ時、銀行員は金庫から3000万円を現金で持って来て、あなたの目の前に100万円の札束を30個積み、「はい、どうぞ」と渡すだろうか?

 

決してそんなことはしない。

 

というか、そんなことをされたら、受け取るあなたも盗難被害に遭うのが怖くて困るはずだ。

 

なので、銀行は必ずあなたの通帳に銀行預金3000万円とデータを書く。(3000万円の振り込みをする)

 

これが銀行預金だ。

 

つまり、あなたの持っている通帳にデータ(数字)を入力しているだけ。

 

 

 

では、なぜ銀行員がお金持ってくる光景を想像してしまうのだろうか?

 

それは、自分が貯金をする際に、千円札や1万円札をもって、つまりは現金を持ってお預け入れする場合も銀行預金が増えることを経験しているからだ。

 

だから直ぐに、“お金=現金”と考えてしまう。

 

だから直ぐに、“お金は現金のみ”と考えてしまう。

 

 

そこで、覚えて欲しい。

 

お金(貨幣)には種類があることを。

 

お金には、現金・銀行預金・日銀当座預金があるのだ。

※今は日銀当座預金を無視して構わない。次回以降に必ず触れる。

 

つまり、銀行預金も歴(れっき)としたお金なのだ。

 

 

そして、あなたは既に上述したような、自分で現金を直接持って行き、自分の銀行預金を増やす方法以外のパターンを経験しているはずだ。

 

それは、会社(勤務先)や親からのお振込みだ。

 

 

現金だけがお金でないことを理解できると...

 

小さな会社であれば、給料日に直接手払いということもあるかもしれないが、基本的には銀行振込になるはずだ。

 

親からの仕送りも同様だ。

 

現金書留で送ってくることもあるかもしれないが、今は殆どが振り込みだ。

 

これは、会社や親の口座からあなたの口座にデータが移動しただけである。

 

銀行員がその裏で、勤務先から預かった現金がストックされている金庫からせっせと現金を取り出し、それをあなたの口座に代行して振り込んでいるだろうか。

 

それが事実であれば、25日・月末に銀行はパニックになる。

 

それが事実であれば、従業員が1万人を超える会社の給料日には、銀行側は数千人態勢で対応する。

 

でも、そんなことをしていないのは分かるだろう。

 

そして、現金をストックしていないことも分かるだろう。

 

そして、データを移動しているだけだということも分かるだろう。

 

 

 

ここからが本題。

 

住宅ローン3000万円があなたの銀行預金として口座に記載される。(銀行から振り込まれる)

 

そのお金は、当然、あなたの口座から不動産屋さんや建築会社に振り込まれる。

 

そして、あなたから振込された不動産屋さんや建築会社は、取引先や従業員の給料をその中から振り込む。

 

この一連の流れの中に、現金は登場しただろうか。

 

一度も出てこない。

 

なぜか?

 

現金は必要ないからだ。

 

目の前に札束を積んで貰わなくていい。

 

銀行預金とうデータが、相手の振込先に移ってくれればいいのだ。

 

だから、銀行に現金がいくらあろうとも、顧客の預金がいくらあろうとも、それとは全く関係なくお金を貸す。

 

つまり、顧客の預金は宛てにしていない。(預金からお金を貸しているのではない)

 

つまり、お金を貸した時点でお金(銀行預金)が生まれる。

 

これが信用創造。

 

そう、銀行預金というのは、誰かが借りて初めて生まれるのだ。

 

 

次回は、もう1つのお金、日銀当座預金について解説する。