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甲本てん

戦後教育からの脱却

大学法学部卒業後、サラリーマンを経てライティング・WEB関連会社を設立。
法律的な観点から東京裁判の矛盾を検証したことをきっかっけに、正しい歴史認識を普及する活動をスタート。
戦後教育・戦後レジームから脱却し、真の日本を取り戻すことを目指す。

日銀当座預金について

前回は、お金というのは大きく3種類あることをお伝えした。

それが理解できると、信用創造という銀行ビジネスの基本も理解できたはずだ。

 

今回は3つ目のお金、日銀当座預金について解説する。

これが理解できると、日本経済も分かってくる。

是非、インプットして欲しい。

 

日銀当座預金を解説する前に

日銀当座預金というくらいなので、まずは日銀、日本銀行について解説しよう。

 

“銀行の銀行”・“政府の銀行”と表現される日本銀行(これ以降は日銀と記載する)について、一定数の人が誤解していることがある。

それは、日銀を財務省や経産省、金融庁などの省庁、つまりは政府機関の1つと考えているということだ。

 

しかし、実際には日銀は政府機関ではない。

 

これは、日銀のホームページでも“政府機関ではありません”と明記しているから、嘘でも何でもでもない。

 

そして、日銀のホームページには、こうも記載している。

 

“政府機関や株式会社ではありません”と。

 

残念ながら、これは嘘だ。

 

何故なら、日銀はジャスダックに上場しているからだ。(日本銀行8301)

 

ジャスダックに上場している以上、日銀は紛れもなく株式会社だ。

 

なので、なろうと思えば、あなたも日銀の株主になることが出来る。

(但し、最低口数が100株なので、現レートでも300万円以上必要だが。。。)

 

通常、株式の50%以上を保有すると、その株主は経営権を持つことができる。

 

だから、会社を乗っ取りたい連中は、この保有率50%という数字に拘り株を買い漁るのだ。

 

 

それでは、日銀にもそんな大株主はいるのか?

 

はい、います。

 

答えは、日本政府

 

日本政府は、日銀の株を55%保有している。

 

従って日銀は、純然たる政府の子会社なのだ。

 

つまりは、政府の意向で日銀は何とでもコントロールできる会社ということだ。

 

「日銀=政府の子会社」これをまずはしっかりとインプットして欲しい。

 

 

日銀当座預金について

あなたも銀行との間に銀行預金があるように、政府と日銀・銀行と日銀の間にも預金がある。

 

これが日銀当座預金だ。

 

更に言えば、日銀当座預金があるのは、政府と銀行のみということになる。

 

政府と金融機関しか使えないお金、これが日銀当座預金だ。

 

だから、日銀当座預金に馴染みがないのだ。

 

ここで1つ気づいて欲しいことがある。

 

我々は銀行との間に銀行預金がある(銀行口座がある)から、銀行に行って銀行預金を自由に出し入れができる。

 

では、我々と政府はどうだろうか?政府との間に口座はあるだろうか?

 

言うまでもなく、そんな口座は存在しない。(我々は日銀に口座なんて無いし、そもそも作れない)

 

つまり、政府と我々をつなぐお金は存在しないのだ。

 

 

巷でよくこんなことを聞いたことは無いだろうか?

 

“国債を発行すると皆さんの預金が減って、最悪の場合、預金が封鎖される”

 

“国債は皆さんの預金を借りて発行されている”

 

これは、全くの嘘だ。

 

そもそも、我々と政府の間に預金なんて存在していない。

 

だから、政府が勝手に我々の預金を国債に使うことなんてできないのだ。

 

政府は我々の銀行預金を借りて国債を発行しているのではなく、国債を銀行に買い取ってもらい(政府が国債を発行するということ)、銀行から日銀当座預金を得ている、これが国債発行のプロセスだ。

 

つまり、政府がお金を民間に配るためには、国債を発行しなければいけない、ということだ。

 

 

政府が民間に支払いをする際には...

仮に、政府が100億円の国債を発行し(銀行から100億円の日銀当座預金を受け取る)、100億円の公共事業を民間(法人・個人)に依頼したとする。

 

しかし、上述したように、我々民間は日銀に口座が無いため、政府から日当座預金を受け取ることが出来ない。

 

そして、政府も銀行口座が無いため、銀行預金を民間に支払うことができない。

 

この場合、どうなるのか?

 

ここで登場するのが、政府小切手だ。

 

政府は、銀行預金の代わりに民間に政府小切手で支払うのだ。

 

 

しかし、ここで1つ困ったことが生じる。

 

この政府小切手だが、実に不便なのだ。

 

というのも、1枚の紙に100億円と書かれたものが送られてくるため、受け取った民間側も扱いに困る。

 

万が一、落としでもしたら、100億円が無くなってしまう。

 

さらに言えば、1枚の紙なので、ちぎって“これ100万円分”などと分割して使うこともできない。

 

 

では、困った民間側は政府小切手をどうするのか?

 

これを銀行に持って行くのだ。

 

銀行で政府小切手100億円を銀行預金に変えるのだ。

 

おさらいになるが、この時点で銀行は100億円を持っていようがいまいが関係なく、通帳に100億円とデータを書くだけだ。(信用創造)

 

 

民間側の預金口座に振り込まれた銀行預金100億円の一部は、当然、従業員の給料の振り込み等に当てられる。

 

その振り込まれた給料もまた、様々な振り込みに当てられる、という流れだ。

 

この様に貨幣が流通し、経済が回るのだ。

 

 

国債発行でわかること

さて、ここからが本題だ。

 

上述したように、政府が国債を発行し民間に政府小切手で支払いをする。

 

政府小切手を受け取った民間側は、それを銀行預金に変える。

 

その銀行預金は、従業員の給料や取引先の支払いにあてる。

 

つまり、国債を発行すると、我々民間の銀行預金が増えるということだ。

 

そう、国債を発行すればするほど国民が豊かになる、これが真実だ。

 

 

さて、ここで1つ思い出して欲しい。

 

皆さんも受け取ったであろう、定額給付金

 

これは、指定の口座に振り込まれたはずだ。

 

しかし、これが実行されるまでは、かなりの時間を要した。

 

どうしてか?

 

国民と政府を直接繋ぐ口座が存在していないにも関わらず、銀行預金で対応したからだ。

 

だから、“政府⇒指定銀行⇒国民”というフローで振り込みが実行されたため、当然、時間がかかる。

 

もっと早く給付したければ、政府小切手を皆さんに配れば良かったのだ。

 

政府小切手を受け取ったら、それを銀行に持って行き、銀行預金に変えるだけだ。

 

 

あえてこの方法を採らない政府。

 

私からすると、国民を真剣に救おうとしているのか、はなはだ疑問だ。

 

 

 

次回は、国債発行のプロセスを詳しく解説する。