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甲本てん

戦後教育からの脱却

大学法学部卒業後、サラリーマンを経てライティング・WEB関連会社を設立。
法律的な観点から東京裁判の矛盾を検証したことをきっかっけに、正しい歴史認識を普及する活動をスタート。
戦後教育・戦後レジームから脱却し、真の日本を取り戻すことを目指す。

東京裁判について考える③A級戦犯について

東京裁判を知る上で、切っても切り離せないのが“戦犯”である。

有名なのは、死刑判決が下された7人のA級戦犯の存在が思い出されるだろう。

しかしA級だけでなく、更にB級、C級という区別がなされているという事を知っているだろ …

東京裁判を知る上で、切っても切り離せないのが“戦犯”である。
有名なのは、死刑判決が下された7人のA級戦犯の存在が思い出されるだろう。
しかしA級だけでなく、更にB級、C級という区別がなされているという事を知っているだろうか?
第3回目は、A級戦犯の概要について説明する。

戦争犯罪類型から見るA級戦犯

戦争犯罪人に適用される戦争犯罪類型には、3つの種類が存在する。
それは、A級、B級、C級の3つであるが、それぞれどのような罪を表しているのかによって分類されているのである。
これらは、裁判時に決められたものでない。

 

ポツダム宣言の中に記載されている”極東国際軍事裁判所条例第5条(イ)項の中に、戦争犯罪について規定がされており、そこから分類がされている。
その中に、平和に対する罪、戦争犯罪、人道に対する罪が規定され、それぞれが順にA、B、Cと名称付けられたのである。
そのため、A級戦犯とはどのような罪を犯したのかと言われた場合は、平和を脅かした行動をしたため、と説明ができるだろう。
一番分かりやすい例は、不法に戦争を起こそうとしたことが挙げられる。

 

B戦犯の戦争犯罪は、戦時中に虐殺行為等を行ったこと、C級戦犯の人道に対する罪は、一般の国民に対しての大量虐殺や奴隷化といった内容になる。
しかし、内容を決めたのは戦勝国。
このことを、覚えておいて欲しい。

 

このように、区別がなされているのは、犯罪類型によって分類されていることが分かるであろう。
よくA級戦犯ばかりに目がいきがちだが、B、C級戦犯に該当した人も多いのだ。

罪の重さでの分類でない

上記の戦争犯罪類型は、決して罪の重さによって分類がされている訳でないことにお気づきだろうか?
東京裁判について調べていくと、どうしてもA級戦犯の存在が目についてしまう。
そのため、A級が最大の極悪人で、その他はそこまで罪が重くない犯罪なのだと思ってしまうのである。
この理解は、間違いであることに気づくはずだ。

 

今回触れた戦争犯罪類型は、全ての内容が重大な罪である。
例えば、戦争を不法で始めたことと、占領下の国民を奴隷化することに対して、どちらの罪が重いと考えることはできるだろうか?
両者に差はなく、どちらも重い罪だ。

 

つまり、戦争犯罪類型は基本的に罪の重さで序列を表しているのでなく、重大な罪をカテゴリー化して規定しているにすぎないのである。
この事実を知ると、戦争に対する罪は、その罪の重さで決まる訳でないことが理解できるだろう。

まとめ

A級戦犯は、世界で決めた国際法というルールを破って、戦争を始めたという罪に該当する。
つまり、罪の類型がカテゴリー化されていると考えた方が、多くの人には理解がしやすいだろう。
しかし、戦勝国のみで行った裁判で裁かれたということは、公平・適切な形での裁判だとは言い難いことを思い出して欲しい。
裁かれてしまった7人は、不合理な出来事の犠牲になってしまったとも言えるだろう。

 

東京裁判以前から、国際法上で既に決まっていた明確なルールがあった。
それは、戦争においては非戦闘員(一般市民・女性や子供)を殺してはいけない、というルールだ。
そうなると、原爆はどうなるのだろうか?
無差別な大量殺戮をおこなったアメリカこそが、平和に対する罪に問われるべきではないのだろうか?