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武田 光司

神話でわかる日本の心

神話は、我々の祖先の物語。そこには、日本人が大切にしてきたものが語られています。神話から、日本人を知ることは、ひいては自分を知ることに繋がります。
神社参拝を契機に祀られている神々が活躍する神話に興味を持ち始め、2012年に神話を伝える活動を始めた筆者が送る神話から読み解くことのできる日本人のDNA、守っていくべきものとは…。

神話に学ぶ非常時のリーダー像!

非常時にこそリーダーの資質が、あからさまに皆に観えてしまうような気がします。

今は、非常時、4月7日に緊急事態宣言が出され、毎日、新型コロナウィルスの感染者が増えていきます。

日本だけでなく、世界中が新型コロナウィルスの猛威 …

非常時にこそリーダーの資質が、あからさまに皆に観えてしまうような気がします。
今は、非常時、4月7日に緊急事態宣言が出され、毎日、新型コロナウィルスの感染者が増えていきます。
日本だけでなく、世界中が新型コロナウィルスの猛威にさらされている状況です。世界中が非常時なので、世界中のリーダーの資質もあからさまに観えてしまっていると思っています。

 

こんな状況下では、リーダーは、100%ベストな対応はできません。その場面で考えうるベターな対応しかできないように思います。
なので、色々なところからは、クレームが続出しますが、それはしかたがないこと。
どれだけ、リーダーが皆のことを想い、信念を持って行動しているかで、そのリーダーの評価は決まると考えています。

 

神話の中でも、非常時のリーダー像として、非常に参考になるお話があります。それは、仁徳天皇の「炊煙のお話」です。
仁徳天皇が、あるとき宮殿がある丘の上から、民衆が住む村を観ていて、驚きました。それは、家々から煙が昇っていないのです。丁度、その時間は、夕飯時でした。
いつもは、この時間には、家々からたくさんの炊飯をする時の煙が立ち昇っています。でも、この時、全く、煙は昇っていなかったのです。
仁徳天皇は、自然災害で米の収穫がままならず、どの家も貧しく、毎日の米を炊くこともできなくなっていることを知り、3年間、税金を免除しました。
そして、自分も倹約をして、宮殿の修理も行わなかったので、宮殿はボロボロの状態になったそうです。そのかわりに治水工事に力を入れ、お米の収穫の拡大を図りました。
そして、3年経って、ようやく家々から、炊煙が昇り始めたのを観て、民衆の生活もようやく元に戻ってきたと、安堵して税金を元に戻したとのことです。

 

この有名な「炊煙のお話」、このお話から、私が一番に思うことは、仁徳天皇というリーダの目線の位置です。
上からの目線ではなく、かがんで、民衆と同じ目線で、民衆の生活を観ているように思います。
だから、炊煙が昇らないこと=日々の食事にさえ出来ない状態にあることが解かり、すぐに税金の徴収を停止しました。
そのうえで、目線が同じだからこそ、自分の生活も民衆と同じレベルで我慢をして、民衆と共に復活の日を待ち続けた。
民衆と同じ目線で問題を観て、対策を練り、実行していく。仁徳天皇の評価が高いのも解るような気がします。

 

今の非常時、たくさんのリーダーたちの目線は、どこに向けられているのか?気になるところです。
一般市民と同じ目線で行動しているリーダー達を応援したい、そんな気持ちでおります。

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