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武田 光司

神話でわかる日本の心

神話は、我々の祖先の物語。そこには、日本人が大切にしてきたものが語られています。神話から、日本人を知ることは、ひいては自分を知ることに繋がります。
神社参拝を契機に祀られている神々が活躍する神話に興味を持ち始め、2012年に神話を伝える活動を始めた筆者が送る神話から読み解くことのできる日本人のDNA、守っていくべきものとは…。

神様は、私達と繋がっている!

神道では、神様は私達の中に存在すると言われています。

そして、神社に参拝する目的は、自分と向き合うことだと言います。

神社の拝殿には、鏡がこちらを向いて置かれています。

それは、鏡に自分の姿を写すため。写った自分の姿には、世 …

神道では、神様は私達の中に存在すると言われています。そして、神社に参拝する目的は、自分と向き合うことだと言います。
神社の拝殿には、鏡がこちらを向いて置かれています。それは、鏡に自分の姿を写すため。写った自分の姿には、世情の中で身に付けてしまった我欲が一杯ついています。
その我欲を神様の前で、祓って落とすことが、参拝の本当の目的です。
鏡(カガミ)の前で、我欲(ガ)を落とすことで、カガミからガと取ることになり、カミに戻ると考えられていたようです。

 

我々は、生れ落ちた時、ピュアな神のような存在ですが、生きている間に我欲にまみれてしまうので、それを定期的に祓って、落とすために神社に参拝するのです。
神様と我々は、繋がっており、我々の祖先が神様だと言えるのです。

 

それは、神話の中でもたくさん語られています。第10代崇神天皇の時代、疫病が大流行したそうです。その時、崇神天皇の夢の中に神様が現れました。
そして、こう言いました。
「私は、大物主(オオモノヌシ)という三輪山の神である。私の子孫にオオタタネコというものがおる。この者に私を祀らせなさい。そうすれば、疫病もおさまるであろう。」
目が覚めた崇神天皇は、オオタタネコを探すように命じます。そして、大阪の河内という場所にいたオオタタネコを探し出し、三輪山にオオモノヌシを祀らせました。
すると、疫病はおさまったそうです。

 

神様と私達人間の距離感は、ものすごく近いのです。このオオモノヌシという神様、他にも人間と関係を結んでいます。
イクタマヨリヒメという美しい娘がいました。この娘のもとに毎晩、通ってくる男性がいました。ある時、娘に子供が出来き、両親は相手を訪ねます。
娘は、毎晩、高貴な方が通ってくるのだが名前は知らないと言います。そこで、両親は、娘に通って来た男性が帰る際に、その袖に糸を通した針をつけておくように命じます。
その晩、娘は、男性が帰る時にそうしました。

 

そして、朝になって、両親が家から、その糸をたどっていくと三輪山にたどり着き、糸は、オオモノヌシを祀っている場所で途切れていたそうです。
その麗しい高貴な男性は、三輪山の神様、オオモノヌシだったのでした。

 

こんなお話が、オオモノヌシ以外にもたくさんあります。我々と神様の距離も近いのは、西欧のキリスト教国家と違い、日本の大きな特徴かもしれません。

神話でわかる日本の心 過去記事一覧